パソコン業務で肩こりがひどく上を向けない
[女性 44歳] [職種:事務職]
[発症歴]寝違えた状態になってから1か月
[病院通院歴]なし
[運動習慣]ヨガ(週2回 通院時は中止)
あるスポーツで腰椎圧迫骨折(15年前)
[当院への通院回数]15回(週2回)
発症のきっかけ
特にこれと言ってないが、PC業務が立て込むと肩こりがひどくなり、5年ほど前から寝違えのような状態が頻発するようになった。
主な症状
- 首を左回旋すると激しく痛む。
- 首を左に傾けるとと激しく痛む。
- 頸部伸展・屈曲制限。
- 第5腰椎の可動がほとんど観られない(他動,能動とも)。
- 腰部の可動も減少。
- 左顎関節の可動不全。
回復履歴
【初回】
コンプレッションテスト陰性のため、椎間板の変質を排除。
ただ、頚胸移行部に疼痛が発生する。
しかし、肩関節の制限はないことで、頸部周辺筋の問題は薄く、
姿勢分析の結果と合わせて、L5腰椎のによる腰部脊柱の弯曲減少が、頸部可動制限の主原因と判断し、
仙腸関節及び腰仙関節の調整を行う。
【2回目~5回目】
主に初回内容を繰り返し行う。
仙腸関節の調整は、容易にできるが、
腰仙部の調整は難しく、胸腰移行部の調整にシフトする。
頸部の可動域は左右前後とも不自由はなくなる。
【6回目】
腰部の可動制限の問題が不完全であり、
腰部の動きが改善しないと、頸部症状の早期再発が予測されることをご説明し、
腰部の施術内容を胸腰移行部から腰仙部に再シフトする。
【7回~15回】
腰部の可動制限の問題も解消。
【追伸】
顎関節の不具合については、5回目の施術すなわち、頸部の可動不全が改善した時点でなくなりました。
なつぎ夙川整体の所見
この方の場合、初回問診で、
過去に腰椎圧迫骨折をご経験されたと、
申請いただいていたので、
早い段階で、腰部に焦点を絞ることが出来ました。
ただ、ご本人は、腰痛などのお腰に対する症状の自覚は持っておられなかったので、「腰に問題がありますよ」と聞いて、とても驚いておられました。
脊椎の骨折の場合、施術に当たり特に注意するべき点は、四肢の骨折とは違い、患部が中枢神経(脊髄)の近くに位置するため、調整方法(方向や強さ)の選定は慎重にせねばならないことです。
そのため、より多くの検査が必要となります。
お電話ありがとうございます、
なつぎ夙川整体でございます。