産後の股関節痛
- [女性 40歳] [職種:デスクワーク]
- 発症歴:5年間(歩行に支障が出て半月)
- 病院通院歴:あり(骨に変形は認められず痛み止めを頂く)
- 運動習慣:なし
- 当院への通院回数:12回(週2回)
発症のきっかけ
出産、育児では?
主な症状
- しゃがめない。
- しゃがもうとすると左鼠径部が痛い。
- 脊柱にS字弯曲が認められる。
- 力が入ると尿漏れする時がある。
- 肩甲骨内縁が痛い。
回復履歴
【初回】
姿勢分析により、右腸骨後下方変位、左腸骨前上方変位が認められる。
両腸骨とも外方へ変位している。
姿勢分析及び触診により、S字弯曲の分岐点が胸腰部及び頚胸部にあること観察される。
上記内容より、仙腸関節の問題と判断し骨盤矯正を軸に施術内容を計画し実施。
【2回目~8回目】
初回の翌日は痛みが消えていたが、2日目には再発。
主に初回施術内容を繰り返し行う。
股関節の痛みは、5日間は再発無し。
日常生活にて不便は感じなくなる。
『尿漏れ』も仙腸関節の問題による骨盤底筋の弱化が原因と考えられるため、来院継続を促す。
【9回~12回目(ご卒業)】
尿の漏れることはなくなった。
仙腸関節周辺筋の筋力テスト陰性。
S字弯曲が原因と思われる『背中の痛み』は、軽減したがデスクワークが増えると発生するため、定期的なメンテナンスを推奨。
【追伸】
背中の痛みも回復。その後月1~2回のペースで通院頂き、現在約2年目です。
なつぎ夙川整体の所見
この方の場合、姿勢分析画像にて左右の股間節が横に張り出しておられて、排尿障害もお持ちとのことであり、原因は骨盤底筋を含む股関節周辺筋の弱化と判断し、
主に、骨盤矯正で対応しました。
発症に際し、この方のように、
『出産後に…』は、様々な症状でよく伺うフレーズです。
このように『育児期に…』など、『自分のことは後回し』的な時期は誰しも必ずあると思います。
ですので、我慢しながら数年後、少し余裕ができた頃に、症状がこじれてからご相談いただくことが多いのかもしれません。
病理論上、できるだけ早めの産後のメンテナンスを推奨いたしておりますが、
ご出産&育児期ばかりは、現実的に難しいですよね!‥‥悩ましい限りです(^^;)。
お電話ありがとうございます、
なつぎ夙川整体でございます。